中国の省エネルギー関連調査

今日味新深(No.61:2012/12/18)

 エネルギー消費大国である中国は、国を挙げて省エネルギーに取り組んでいますが、今回は、中国全土(直轄市、省、自治区及び特別行政区の計34地域)の省エネルギー実証プロジェクト(CDM1)プロジェクト等)や省エネルギーモデル都市プロジェクト(エコシティ)について調査・整理し、さらに地方政府の重点技術分野(省エネ、新エネ、再生可能エネ、エコシティ等)の把握及び地方政府の省エネルギー政策・施策の把握を行い、今後の導入目標・計画・展開をまとめました。

 CDMプロジェクトに関しては、各地で非常に多くの風力発電プロジェクトが実施され、それ以外の再生可能エネルギープロジェクトでは、各地方地域の特性に合った形で太陽熱利用、地熱・地下水利用ヒートポンプによる省エネルギープロジェクトが数多く進行しています。

 エコシティについては、環境を含めた省エネルギー設計に基づき、全国31カ所に建設中です。各地方政府は中央政府の第12次5カ年計画(2011-2015)に沿って、独自の省エネルギー政策を執り、また具体的目標数値を挙げてプロジェクトを推進しています。

 また上記調査に合わせて、具体的な省エネルギー機器を特定したうえで、中国における省エネルギービルプロジェクトにおけるサプライチェーンについても調査し、その選定方法や誰が決定権を持っているかなどの重要事項を調べました。

 その結果、当該機器の設計と入札仕様の作成は、プロジェクト全体に責任を持つ総請負業者の下請業者(施工業者)が行い、入札はプロジェクトオーナーが主催し、下請業者が入札結果を踏まえてオーナーに推薦して、オーナーが決定するという流れであることが判明し、同時に下請業者が重要な役割をしていることが分かりました。

 当社は、社内に中国人社員を擁しているほか、中国に多くの調査ネットワークを拡充しています。これらを活かし、中国に関する調査については、お客様の事業に、より有効な情報を提供できるものと自負しております。


1) CDM(Clean Development Mechanism):
国連気候変動枠組み条約・京都議定書における温室効果ガス排出削減方法の1つ。先進国が開発途上国において技術・資金等の支援を行い、温室効果ガス排出量の削減または吸収量を増加する事業を実施した結果、削減できた排出量の一定量を支援元の国の温室効果ガス排出量の削減分の一部に充当することができる制度。