環境負荷の少ない新規機能性化学品の製造プロセス分野に関する情報収集

今日味新深(No.40:2011/11/25)

 化学産業から生み出される原材料は、衣食住のみならず、エネルギー、環境、交通、通信、エレクトロニクス、医療、健康、ナノテクノロジーなど様々な分野で利用され、我々の生活に貢献しています。現在の生活を豊かにしている自動車、薄型テレビやパソコンなどを製造するためには、化学製品は必要不可欠のものとなっています。これらの化学製品は、「機能性化学品」として分類され、日本は世界でもトップシェアを維持している分野でもあり、たとえば、液晶テレビ向けの材料などは、ほぼ100%の世界シェアを維持しています。

一方で、化学産業は、エネルギーを多く消費し、かつ廃棄物についても大量に排出する産業です。持続的な工業社会を維持するためには、多種多様な機能を有した新しい化学品を開発し続けることも重要ですが、製造工程において環境に負荷を与えるような化学品は可能な限り避け、それらの製造プロセスを極力低減していく必要もあります。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、GSC(グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発)プロジェクトとして・・・

  1. 有害な化学物質を削減できる、または使わない革新的プロセスおよび化学品の開発
  2. 廃棄物、副生成物を削減できる革新的プロセスおよび化学品の開発
  3. 資源生産性を向上できる革新的プロセスおよび化学品の開発
  4. 化学品原料の転換・多様化を可能とする革新グリーン技術の開発

に取り組んできました。

今後も日本産業界全体を発展させて行くためには、環境負荷の少ない機能性化学品、並びにそれらの製造プロセスの研究開発を国として進めていく必要があります。

この研究開発の一環として2010年度に、「環境負荷の少ない新規機能性化学品の製造プロセス分野に関する情報収集」の調査をNEDOから受託しました。

本調査では、機能性化学品ユーザー産業として自動車・機械分野および電子・電気分野を重点調査対象として、ユーザー産業の今後の動向から新しいニーズの発掘を行い、出てきたニーズとマッチングするような、環境負荷を低減できる機能性化学品並びにその製造プロセスを抽出しました。

なお、これらの成果は、今年7月4日にNEDO主催で開催された「平成22年度環境部調査事業成果報告会」(於:川崎ラウンドクロス)にて、共同研究先の三菱化学テクノリサーチと共に報告しました。

GSCは「ものづくり」における重要な視点であり、今後ますます配慮の必要性が高まってくるものと考えられます。

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